化粧品ができるまで:充填・包装

化粧品ができるまで第2弾、今日は包装・充填のご紹介です。

カートンにびしっと並んだ、【白髪用】カラーシャンプーの包装・充填の様子を見ていきましょう。

まずは、バルクと呼ばれる中身を【白髪用】カラーシャンプーの容器に充填します。バルクは、保管容器に入れられ、菌検査などの検査を通過したものが充填室に運び込まれます。今回は1トンのバルクを充填していきます。

容器は段ボールから出され、一本一本エアシャワーで中を洗浄し、紙粉やごみが取り除かれた状態で充填室に運ばれて行きます。充填室は異物の混入などを防ぐためのクリーンルームとなっており、入室するには、人もエアシャワーを浴びるなど定められた手順に従って入室する必要があります。

バルク容器と充填機を直接パイプでつなぎ、自動で充填をしていきます。充填された商品は、重量の計測と人の目視検査を経て、箱詰めの工程へと進んでいきます。箱詰めも作業は機械化されておりますが、人が最終的な確認をしながらケースに詰めていきます。

製造本数が多く、中身や容器が充填機や箱詰機の規格に適合するものについては、半自動化されたラインで充填・包装をしています。半自動化されたラインの他に、手動で充填、包装するケースも多々あります。製造本数が少ないものや、ポマードやバームのように、ある程度熱を加えた状態で充填し、充填後は冷却時間が必要なもの、特殊な形状の容器、ラベル張りの必要な商品など、お客さまのご要望に対応するために、人手をかけて生産をしています。

出来上がった商品は、保管室で待機します。また、ロット毎に取得したサンプルの検査を実施し、出荷する品質に達しているかどうか確認した後、最終的な出荷判定を行います。

出荷判定の結果が「可」となれば無事、工場から旅立って皆さまの元へ旅立って行くことができます。しかしながら、「不可」となった場合、商品が工場から商品として出ていくことはありません。「不可」となった場合、どうしても中身や資材の廃棄が発生してしまいます。これはピュールが目指す「Effective Clean Beauty」の理念に反するため、最終的な出荷判定で「不可」を出さない取り組みを生産工程の随所に入れて回避する努力を続けています。